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女性医師のはたらき方

女性医師のはたらき方

藤原 清香 先生
東京大学医学部附属病院 リハビリテーション科・部 講師

【質問1】リハビリテーション科専門医を取得した目的について

リハビリテーション科は、「病気やけが」を診て「治療」するのではなく、病気やけがを罹患した「患者さん」を診て、「生活・社会にもどす治療」をする全人的医療がその本質で、医師として真に患者さんに貢献できる診療科だと思ったからです。

【質問2】 リハビリテーション科専門医のやりがいについて

治らない病気や手術後の後遺症の前に医者は無力だと思いましたが、リハビリテーション科医にとってはむしろそこからが一番やりがいがあって、患者さんが笑顔で社会に戻っていった時が、この仕事をしていて一番嬉しい瞬間です。

【質問3】女性がリハビリテーション科専門医を取得することのメリットについて

リハビリテーション治療を処方する際には、個々の患者さんの日常及び社会生活から治療の最終的なゴールを見定めます。その際に女性としてのさまざまな経験が役立ちます。結婚、出産、育児などのライフプランとキャリア形成が両立しやすいのも、リハビリテーション科専門医の魅力です。

【質問4】女性のライフプランやワークバランスとリハビリテーション科専門医について

「リハビリテーション」が「再びできるようになる、人間らしく生きる」という語源にあるように、女性のライフプランの中で、医師としての仕事の復帰や負担の調整についても、ある意味、自分に対してのリハビリテーション医学・医療の専門家になることもできます。

【質問5】現在の職場での業務の内容について
医学部学生、研修医、大学院生の指導。小児の義肢装具を用いたリハビリテーション医学・医療の臨床と研究を行っています。リハビリテーション医療とは何か、その面白さとやりがいを若い先生に理解してもらえるよう心がけています。
【質問6】若手医師へのメッセージ
社会の中の一人のヒトとして患者を総合的に診るリハビリテーション科は、とてもやりがいのある診療科です。一人でも多くの若い先生方が興味を持っていただけると嬉しいです。