障がい者スポーツのリハビリテーション医学・医療
河﨑 敬 先生
京都府立医科大学リハビリテーション医学教室 講師
河﨑 敬 先生
京都府立医科大学リハビリテーション医学教室 講師
元々、医師になる前からスポーツ、特にテニスが好きで四大大会をテレビで観戦しており、車いすテニス競技の存在も知っていました。入局した和歌山県立医科大学リハビリテーション医学講座の田島文博教授が、障がい者アスリートのメディカルチェックをされていたことがきっかけで、その他の障がい者スポーツにも興味を持つようになりました。
日本代表選手のメディカルチェックを担当させていただいているのですが、一流のアスリートであっても、障害に至る疾患やそれに関連して多くの合併症があり、普段の診療や研究で得た知識・経験が、アスリートの健康管理に直結していることを強く感じました。
様々な障害を持った選手が、自己の能力を最大限に発揮し、同程度の障害を持つクラスの中で競技を行い、活躍している姿に毎回感動するとともに、日々診療で目にする急性期の患者さん達が目指すべき究極のゴール、社会復帰の姿であると感じます。リハビリテーション医療の根幹である“活動”を体現したものです。
障がい者の国際スポーツの中継が増え、障がい者アスリートがメディアに取り上げられることが多くなったことで、急性期や回復期病棟に入院中の患者さんから、退院後に車いすスポーツに挑戦したいと相談される機会が増えました。