千野直一 (社団法人 日本リハビリテーション医学会 理事長)
ご承知のように,今は情報化社会でありまして,日本リハビリテーション医学会でも社会の動きを素早くキャッチし,それを共有する必要があります.そして,すでに学会誌を通してお知らせしてありますように,この度「日本リハビリテーション医学会ニュース」創刊号を発刊することができました.まず,このことを会員の皆様にご報告し,広報担当理事,委員長,委員の皆様に感謝申し上げます.
日本リハビリテーション医学会は日本医学会第56分科会としてわが国のリハビリテーション医学に関する教育,研究,臨床面で,学術的にリードする役割を課せられております.一方,21世紀に向けて,医学教育の変革,分子生物学などの研究面の進歩,高齢・少子化に対応する医療保健制度の改変など多くの課題を抱えています.情報は国内のみならず“国際的にも時々刻々,入ってきたり,変化したりしています.このために,当医学会として,将釆を見据えた課題を検討し,必要とする問題を迅速に解決しなければなりません.従来,これらの情報をできるだけ学会誌に載せてはいましたが,学会誌はどうしても堅苦しさがあり,会員の先生方のお目に止まりにくいきらいがありました.「リハ医学会ニュース」は,ある意味では瓦版のような感じで,理事会・各委員会報告,社会の動き,会員の先生方のざっくばらんなご意見などが載せられるものであって欲しいと思います.
さて,私からの情報は,昨年来からの懸案でありました委員会組織の組み替えがほぼ終了したことのお知らせです.本年4月から新体制での学会運営に取り組めるように整いました.理事・役員,委員会委員長,委員の先生方はじめ,会員の皆様方に御礼申し上げます.
新体制の骨子につきましては,すでに学会誌でご報告いたしましたが,まとめて次頁の表(学会組織及び担当業務)にお示しいたしました.学術部,社会保障部,総務部などはあくまでも委員会の横の繋がりを密にするためのもので,定款には抵触しないようになっております.委員会構成はできるだけ簡略に,しかし,機動性がよくなると確信しております.
また,関連医学会や関連学術団体とは今までより以上に連携を密にしなければならず,石神常任理事に渉外担当を受け持っていただくことにいたしました.
明石常任理事は庶務を,また,中村常任理事には財務を担当していただきますが,委員会開催や合理的な経費節減を試み,会員の先生方(社団法人の社員の皆様)のリハビリテーション医学の知識の向上に寄与できるよう頑張りたいと考えております.
学会員諸先生方のより一層のご協力とご支援をお願い申し上げます.