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リハニュース No.1

  1. 「日本リハビリテーション医学会ニュース」発刊に際して

  2. 医局だより

    慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室

    北海道大学医学部のリハビリテーション医学関連施設

  3. 第36回 日本リハビリテーション医学会 学術集会学術集会開催にあたって

  4. INRORMATION:広報委員会発足にあたって

  5. 各部会の目的と問題点:学術部

  6. 各部会の目的と問題点:社会保障部

  7. 各部会の目的と問題点:総務部

  8. 事務局コーナー

「日本リハビリテーション医学会ニュース」発刊に際して

千野直一 (社団法人 日本リハビリテーション医学会 理事長)

 ご承知のように,今は情報化社会でありまして,日本リハビリテーション医学会でも社会の動きを素早くキャッチし,それを共有する必要があります.そして,すでに学会誌を通してお知らせしてありますように,この度「日本リハビリテーション医学会ニュース」創刊号を発刊することができました.まず,このことを会員の皆様にご報告し,広報担当理事,委員長,委員の皆様に感謝申し上げます. 

 日本リハビリテーション医学会は日本医学会第56分科会としてわが国のリハビリテーション医学に関する教育,研究,臨床面で,学術的にリードする役割を課せられております.一方,21世紀に向けて,医学教育の変革,分子生物学などの研究面の進歩,高齢・少子化に対応する医療保健制度の改変など多くの課題を抱えています.情報は国内のみならず“国際的にも時々刻々,入ってきたり,変化したりしています.このために,当医学会として,将釆を見据えた課題を検討し,必要とする問題を迅速に解決しなければなりません.従来,これらの情報をできるだけ学会誌に載せてはいましたが,学会誌はどうしても堅苦しさがあり,会員の先生方のお目に止まりにくいきらいがありました.「リハ医学会ニュース」は,ある意味では瓦版のような感じで,理事会・各委員会報告,社会の動き,会員の先生方のざっくばらんなご意見などが載せられるものであって欲しいと思います. 

 さて,私からの情報は,昨年来からの懸案でありました委員会組織の組み替えがほぼ終了したことのお知らせです.本年4月から新体制での学会運営に取り組めるように整いました.理事・役員,委員会委員長,委員の先生方はじめ,会員の皆様方に御礼申し上げます. 

 新体制の骨子につきましては,すでに学会誌でご報告いたしましたが,まとめて次頁の表(学会組織及び担当業務)にお示しいたしました.学術部,社会保障部,総務部などはあくまでも委員会の横の繋がりを密にするためのもので,定款には抵触しないようになっております.委員会構成はできるだけ簡略に,しかし,機動性がよくなると確信しております.

 また,関連医学会や関連学術団体とは今までより以上に連携を密にしなければならず,石神常任理事に渉外担当を受け持っていただくことにいたしました. 

 明石常任理事は庶務を,また,中村常任理事には財務を担当していただきますが,委員会開催や合理的な経費節減を試み,会員の先生方(社団法人の社員の皆様)のリハビリテーション医学の知識の向上に寄与できるよう頑張りたいと考えております. 

 学会員諸先生方のより一層のご協力とご支援をお願い申し上げます.

医局だより

慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室

 当教室の卒後教育は,リハビリテーション科,整形外科,神経内科,呼吸循環器内科などを4カ月ごとにローテーションする2年間の初期研修システムに始まります.その後,救命救急病院を含めた教育関連病院(現在13病院)に原則として1年単位で勤務し,臨床経験を積んでいくわけですが,幅広い視野を身に付けるためにも,質の異なる施設や他大学でのリハビリテーション医療を勉強できる機会をもつことは,極めて有意義なことであると思います.今後の,リハビリテーション医としての互いの積極的な交流を期待して,私達の教室の主な年間行事をご紹介したいと思います.

 教室全体としての勉強会は,月に1度,土曜日の午後に医局員全員が集まって行います.予め与えられたテーマについて,その歴史的背景,リハビリテーション医学における意義を明らかにしたうえで,そのtopicsについて一定時間内でレクチャーしなくてはなりません.このMajorとよばれる勉強会は,3~6年目の専修医にとって,恐怖(?)ではなく,知識を整理し,講演の仕方を学ぶ絶好の機会となります.

 避暑地で年1回行われるサマーセミナーは,学位取得に向けて進められている研究の内容,計画およびそれまでに得られた研究結果について,医局員全員で討論する会です.ここでは,どのようなリサーチが進められているのかを全員が知り,学術的意見を交換しあってその研究の質を高めること,これから研究を開始しようとしている人にその進め方を学んでもらうこと,そしてその後の懇談会やスポーツを通じてさらに親睦を深めることを目的としています. 

 リハビリテーション医が常勤する11の教育関連病院のコメディカルが集まって年1回開かれる医療懇話会は,各病院での臨床や研究で得られた話題を,さまざまな職種から提供しあうとともに,病院対抗ゲームなどで結束を高めようとするもので,今年で第16回を数える伝統的行事となっています. 

 FIM講習会,筋電図講習会を定期的に主催する労力は並み大抵のものではありませんが,医局員自身の知識を磨く場となっています.その他,スポーツ医学懇話会,電気生理研究会,リウマチ研究会などが,他科と合同で年2~3回の割で定期的に開かれています.

 これらの当教室の年間行事に参加を希望される先生方は,研究員の制度もございますので,長谷までご一報いただきたくお待ちいたしております.

(長谷 公隆)

慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室
〒160-8582 東京都新宿区信濃町35
Tel03-3353-1211(内線2264) Fax03-3225-6014

北海道大学医学部のリハビリテーション医学関連施設

 北海道大学医学部のリハビリテーション医学関連施設は,リハビリテーション医学講座およびその研究室,リハビリテーション科特例病棟(40床),リハビリテーション科外来,リハビリテーション部(1,000m2)よりなる.

 外来患者数は月約2,000人であり,22診療科のうち10~13番目の患者数である.病棟稼働率は平均92%,在院日数は他科より転科した患者の日数も入れると50日前後である.患者の比率は,脳卒中10~20%,脊髄障害10%,リウマチ15%,疼痛疾患10%,四肢切断5%,末梢循環不全5%,高齢障害者5%,頭部外傷5%,中枢神経変性疾患5%,末梢神経・筋疾患(ボリオ後症候群を含む)5%,骨関節疾患10%,その他小児疾患,代謝障害などが入院しており,75%は在宅へ退院している.

 スタッフの数は教授1,助教授2(1人助手と任用),助手2,医員6,研究生4,研修生3,大学院生2,研究検査技師1である.病棟では看護婦16,看護助手4,リハビリテーション部ではPT5,OT4よりなる. 

 リハビリテーション医学の研究テーマでは,運動生理学や電気生理学の方法を駆使して評価し,治療を試みている.研究テーマは,①経頭蓋的磁気刺激法や機能的MRIでの神経系の可塑性の研究,②経頭蓋的反復磁気刺激法での治療法の研究,③筋電義手での研究,④FES,TESの研究,⑤パーキンソン病でのすくみ足の研究,⑥位置覚異常への音源の研究,⑦失調症への足底板の研究,⑧RSDへの脊髄硬膜外刺激法の研究,⑨重心動揺や歩行での動作解析の研究,⑩高齢者の転倒の研究,⑪介助犬の研究,⑫在宅呼吸器の研究,⑬神経ブロックの研究(MAB法,ボツリヌス毒素法)など.いくつかは文部省の科学研究費をいただき,通産省のNEDOより音の研究で大型研究費もいただいている.また厚生省長寿科学研究では高齢者の歩行障害と転倒についての研究班長をおおせつかっている.その他厚生省科学研究として,運動失調症研究班,介助犬研究班,リハビリテーシヨン機器開発研究班などに属している.特にNEDOでの研究では,北海道大学医学部が唯一であり,工学部や産業界の協力のもとにリハビリテーション医学講座がこの方面の研究の先陣として研究分野を広げリードできればと思っている.

(眞野 行生)

北海道大学医学部リハビリテーション医学講座
〒060-0815 札幌市北区北15条西7丁目
Tel011-706-6066 Fax011-706-6067

第36回 日本リハビリテーション医学会 学術集会学術集会開催にあたって

田中 信行 (鹿児島大学医学部リハビリテーション医学講座)

春の鹿児島への誘い

 桜前線もぐんぐん北上し,日本全国“春”です.この度第36回日本リハビリテーション医学会学術集会を5月20日(木)~22日(土)の3日間にわたり,鹿児島市で開催いたします.一般演題も645題というこれまで最高の応募で,嬉しく思います.

 5月の鹿児島は空は青く,街には光溢れ,紺碧の錦江湾に,煙吐く桜島がどっしりと座り,“わが胸の燃ゆる思いに比ぶれば,煙はうすし桜島山”の句が思い出されます.

メインテーマ「共生のための科学と文化を求めて」

 21世紀を間近かに控え,高齢化社会から医学への最大のメッセージは,「長生き」から「長生きして良かった」への転換,すなわち「From Longevity to Quality」でしょう.長寿社会は長い人類の「夢の実現」であり,健康者,病者,障害者,そして子供・大人・老人が「共生の意識」で,共に分け合えば十分な富(車1台の維持費は月約4万円,介護保険料は月約3千円)を我々は持っています.

 物質的欲望のみでなく,共生への社会的合意となるべき新しい理念を創り,法律やシステム,そして医療,福祉予算やマンパワーの充実を図らねばなりません.そして現実の機能・心理・社会的自立のために,リハ医学のより深い科学的基盤が求められています.

特別講演,シンポジウム,パネル等について

 まずあいち健康の森・健康科学総合センター長の井形昭弘先生に「21世紀の長寿科学の展望」の特別講演をお願いし,シンポジウム「共生のための保健・医療・福祉の展望」の中で,共生のための理念やシステム,医療・福祉予算のわが国のあり方への提言が期待されます.

 またリハ医学の医学的基盤は“機能の再建,強化”にあり,前京都大学霊長類研究所長の久保田競先生の「前頭葉の機能とリハ」の特別講演,またカロリンスカ研究所のPer Hansson先生の「Neurogenic Pain」の招待講演を企画しました.さらにリハに伴う脳の可塑性や筋,骨,心臓機能の改善は,“遺伝子転写の促進”による蛋白合成の促進に帰結されます.シンポジウム「リハ医学における分子生物学」において,リハ,教育,訓練という言葉が,遺伝子の転写促進という共通の分子生物学的言葉で語られるようになるでしょう.

 より現実的課題としての「DRG/PPSとリハ医療」「介護保険におけるリハ医学の位置付け」,また「骨粗鬆症の予防とリハ」「高次脳機能のリハと長期予後」「温熱,水治療の新しい展開」も多くの人に関心を持っていただけるでしょう.

「錦江湾サンセットクルーズ」,市民参加セミナー等

 5月20日(木)学会1日目の夕方,会員懇親会「錦江湾サンセットクルーズ」を美しい客船の上で行います.もちろん,郷土料理やビール,焼酎付きで,晴天なら上甲板でジャズ演奏会も開催する予定です.市内観光や桜島,霧島,指宿への旅や,朝鮮陶工の里として有名な薩摩陶苑のツアーも企画されています.

 市民参加セミナー「バリアを超えて」は,最終日5月22日(土)午後2時から市民文化ホールで行われます.脊損や脳卒中を乗り越えてスポーツや社会で活躍中の方々に,スライドやビデオをまじえて話してもらう予定で,多くの市民の参加が予想されます.

 学術的な勉強と共に,「楽しかった」と言われる学会にしたいと思います.皆様の御協力と多数の御参加をお待ちいたします.

INRORMATION:広報委員会発足にあたって

木村 彰男 (広報委員会委員長)

 このたび学会の委員会組織の改編に伴い新設された広報委員会の委員長として,本委員会を立ち上げる使命を仰せつかりました.とは言うものの晴天の霹靂のような話でしたので,どのようにしてよいのか戸惑っているのが現状です.幸い経験豊富な常任理事や担当理事,ならびにやる気満々の委員の先生方がおられますので,お互いに協力しあいながら会員の皆様の期待に答えられるように委員会活動を展開して行きたいと考えております.

 さて,本委員会の活動については色々なことが挙げられますが,集約すると,会員のみならず関連学会・関連機関,一般社会,マスコミへの広報活動に尽きると思われ,そのための手段として広報ニュースの発行ならびにホームページの開設などが考えられます.広報ニュースの発行につきましては,各委員をはじめとする関連各位のご尽力により非常に迅速に準備が進み,今回「日本リハビリテーション医学会ニュース」創刊号を発行することができました.短期間に原稿を用意して下さった先生方にはこの場を借りて,改めて感謝したいと存じます.今後については,当初は季刊として,しばらくした後は隔月刊として円滑に広報ニュースを発行したいと考えております.

 ホームページの開設については,昨今の情報化時代にあって本医学会が今までホームページをもっていなかったのが不思議なくらいで,緊急に対応しなければならない問題と思っております.だれが管理して,どのような情報を載せ,どのくらいの頻度で更新するかなど,予算と絡んでの諸問題がありますが,できるだけ早期に開設して皆様の役に立つホームページとするつもりです. 

 第1回の広報委員会の会合で,ある委員から『本委員会は広報委員会であり,広報ニュース発行のための作業委員会とならないように注意すべきだ.』との発言がありましたが,まさにその通りと思います.当面は広報ニュースを軌道に乗せることと,ホームページの開設という作業に追われると思いますが,できるだけ早くこれらの作業を立ち上げ,本来の大きな使命の1つである各界への本学会の広報活動をどのようにするかを検討し,具体的にその展開を図って行きたいと考えております. 

 広報委員会の活動について何か御意見がありましたら,どうぞ御遠慮なくお聞かせください.会員皆様の本委員会への御理解と御協力を切にお願いする次第です.

各部会の目的と問題点:学術部

中村 隆一 (常任理事)

 学術部会はリハビリテーション医学の進歩発展に努めることを通じて,社会に貢献することを目的としています.学術部会に参加する理事は竹内・眞野・江藤・三上・明石・中村です.以下に各委員会の活動を紹介します.

  1. 編集委員会:当委員会の主要な業務は学会誌の企画・編集・刊行です.進行中の作業はIndex Medicus掲載用に投稿規定をUniformRequirement for Manuscript Submitted to Biomedical Journalsに準じたものに改訂すること,論文査読手続を再検討することです.

  2. 評価・用語委員会:評価に関する事項を学術用語と同時に検討するため,統合された委員会です.文部省が進めている各学問領域における学術用語の決定では,医学領域が遅れています.日本医学会加入の他学会に用語集に関して問い合わせ,可能な限り共通用語を作る作業を進めます.また国際的に広く利用されている評価・測定方法を選び出し,分析・検討を行います.

  3. 教育委員会:医学教育委員会と生涯教育委員会が統合された委員会であり,リハビリテーション医学教育の推進を目的としています.夏季に各大学で行う医学生へのリハビリテーション医学セミナー開催の情報提供,年間にわたり医師卒後教育研修会,認定臨床医生涯教育研修会を実施します.また,理事会で検討されている専門医試験制度の特例の実施および認定臨床医の単位取得への便宜として地方会の活用等について,認定委員会と合同で作業を進めています.

  4. 認定委員会:専門医・認定臨床医委員会,研修施設委員会を統合した委員会です.平成10年度総会で決定した専門医(コース1)の受験資格に特例を設け,多くの認定臨床医への道を開くための作業です.本年度総会にて皆様にご賛同頂けることを願っています.認定臨床医の資格更新と関連する単位取得に関する調査,単位不足解消の方策も検討を進めています.

 学術部会の業務は実践にかかわる事項が多く,処理の如何によっては会員に多大の迷惑をかけるおそれもあります.各委員会は,わが国のリハビリテーション医学の学術および医療技術の向上,21世紀に向けての医療改革に耐える医師の新たなモラルの探求に努める所存です.

各部会の目的と問題点:社会保障部

石神 重信 (常任理事)

  社会保障部は,社会保険等委員会,障害保健福祉委員会,関連機器委員会,関連専門職委員会の4つの委員会から成り,おもに医療や福祉の実際面の業務を行うことから会員の関心も高いと推察される.厚生省などの行政機関,医師会や関連職種の学会・団体などとの折衝が多く,迅速でかつ適切な対応が要求される.日本リハビリテーション医学会は,この分野では受け身の活動に終始してきたと一部の会員から批判をいただいたが,医療や障害者福祉の変革期を迎え,リハビリテーション医学のあるべき方向を内外に主張すべく,組織改革の力点が置かれた. 

 社会保険等委員会はおもに保険点数の改訂作業を担当してきたが,内保連,外保連を通して他学会との調整もようやく軌道に乗り始めた.医療制度改革では,DRG・PPS,急性期病院と慢性期病院の区分け,さらに介護保険の導入とケアミックスなどをめぐる問題が検討されてきているが,厚生省も医師会もリハビリテーション医療の位置づけとあり方に十分な関心も理解もなかった.千野理事長を班長とする「脳血管障害の急性期リハビリテーション医療の研究調査」で多数の病院から協力をいただいたが,これからは,さらにリハビリテーション医療の帰結研究を行って,リハビリテーション治療の効果と有効性などの認識を深め拡げていく努力が必要である.

 厚生省では障害者サービスに関わる体系の見直しが進行中であるが,新設の障害保健福祉委員会は,障害者の医療福祉の充実に向けて,本学会が主体的な役割を果たすべく調査検討を行い,行政的な提言も行っていく予定である. 

 物理療法委員会とリハビリテーション機器委員会が統合され,関連機器委員会となった.治療機器,福祉機器などの規格化・基準化も一段落したことから,身近な機器の故障,事故などの整理や改善策,福祉用具に関わる諸事項など,会員に必要な情報,ニュースあるいはマニュアルなどを提供する方向で検討を進めている.

 関連専門職委員会の活動は,理学療法・作業療法の長期講習が中心であったが,時代の変遷とともに,委員会活動も見直しが迫られている.入院期間の短縮,介護保険の導入による在宅リハビリテーションの重視など,関連職種の活動圏が拡がり,多様化してきている.他職種の参入問題なども抱えている.このように関連専門職との関係や連携についても問題があるので,より連絡を密にしていく必要があろう. 

 単独ではなく複数の委員会にまたがる業務内容が当部の特徴なので,常任理事として各委員会が有機的に動けるような地盤づくりを心がけたい. 

 リハビリテーション医学の正当性と会員の地盤強化を念頭におき,変化する外界から的確な情報を集め的確に行動する社会保障部でありたいと思っている.広報紙を通じて,委員会活動を報告していくので会員諸氏よりご意見をいただきたい.

各部会の目的と問題点:総務部

明 石  謙 (常任理事)

  何度も聞かされてウンザリしている方もいらっしゃるでしょうが,日本リハビリテーション医学会の会員数はあと僅かで9,000名になります.組織が大きくなると各種委員会の機能分化が多彩になるのは当然です.総務部は4委員会で構成されています.立法府に例えることのできる会則検討委員会(緒方担当理事,鈴木委員長),本学会会員・外部へリハビリテーション医学とその関連のニュースの広報を行う広報委員会(田中担当理事,木村委員長),本学会の外務省的役割りを担当する国際委員会(平澤担当理事,岡島委員長),行政府の官房に例えられる企画調整委員会(土肥担当理事,宮野委員長)の4委員会で構成されています.各々を簡単に紹介いたします.

 会則検討委員会は一度消滅しましたが再出発いたしました.しかし過去の同名の委員会とは少し機能が異なっています.例えば過去に行っていた医師以外の入会希望者の資格審査は企画調整委員会で行うことになりました.現在行っている作業は各委員会の内規の検討ですがさらに種々の大きな仕事を抱えそうです.

 広報委員会は新委員会です.「学会誌は硬い感じがするので袋のまま積み上げられ,忘れ去られる」ことが多いようです.従って「肩の凝らない読み物としての広報紙があるほうが良いのではないか」という意見が出て参りました.原則的には本学会会員への広報ですが関係諸団体への配布も考えています.さらにホームページを開くべく計画中です.ニュースをお持ちの方はこの委員会へご一報をお願いいたします.

 国際委員会も新委員会です.外国への対応と,外国人に対する本学会の会員制度に類するものがないので他学会の制度を参考にHonorary MembershipとCorresponding Membership,さらに学会が経費を一部負担するTravelling Fellowship等の制度を作るべく精力的に活動しています.

 企画調整委員会は新しくできた委員会ですが,早期から活動を始め各委員会の委員の調整をほぼ終了いたしました.各種委員会についてみれば,できるだけ1委員1委員会を原則とし任期も6年を越さないように,また委員の交代の時期についても一度に委員数の1/3を越えない等,骨のおれる仕事です.

 今後は理事会の承諾が得られれば地方会の位置付けや評議員会の在り方など他の部会・委員会と合同で会議をもち,できるだけ先手が打てるように努力してゆくつもりです.

事務局コーナー

  平成11年4月より,廣重武文氏が宮路壽男氏に代わり事務局長に就任されました.廣重氏は国立大学の事務系を勤められ,本年3月末までは,東大病院分院事務局長の職にありました.前任の宮路氏同様に,誠実そのものという感じです.しっかりと事務局をまとめて下さると確信しています.なお,宮路前事務局長にも事務引継ぎのため,しばらくの間,事務局のお世話をお願いいたしました.

(理事長 千野直一)

 皆さん,「日本リハ医学会」の事務局がどこにあるかご存知ですか.地下鉄有楽町線の池袋駅の先「小竹向原」という所にあります.大家さんである整肢療護園の建物を借りて,事務局長以下8名の職員が学会の事務作業に追われています.各職員については今後この事務局コーナーで紹介していきます.少々不便な場所ですが,職員一同頑張っていますので,ケーキなどの差し入れを持って,時には訪問して下さい.

(広報委員長 木村彰男)