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大学病院医療情報ネットワーク(UMIN)の利用と学会としての登録について

広報委員会 担当理事 竹内 孝仁委 員 長 木村 彰男担当委員 根本 明宜 


 日本リハビリテーション医学会では2000年よりホームページを開設し,アクセスも3万件を超えました.学術集会では演題登録,ホームページを利用しての迅速な情報提供が定着してきています.学会ホームページでも入会申込書のダウンロードを可能にしたり,学会誌抄録の検索を可能にする等,少しずつ機能を拡張しています.
 現在は学会ホームページを文部科学省国立情報学研究所(NII)のサーバーに置いていますが,規定によりIDとパスワードでの会員専用ページは開設できません.そのため学会員以外の方にもオープンなホームページとなっております.一方で,ホームページの機能を拡張し,より便利なサービスを提供するためには会員専用のページが必要でないかとの議論をしています.民間サーバーでは自由な設定が可能ですが,会員数や財政状況を考慮しますと,公設サーバーの利用が望ましいと思われます.条件を満たす公的なサービスとして大学病院医療情報ネットワーク(UMIN: University Hospital Medical Information Network)があり,利用について広報委員会で検討中です.
 UMINは東京大学に本部があり,全国42の国立大学病院のコンピュータを結ぶネットワークとして昭和63(1988)年に発足しました.医学・医療情報の提供,交流促進,共同作業による経営の効率化,共同研究の支援,医療データの標準化と各種統計の収集などを行っています.平成5(1993)年からインターネットのサービスを開始し,国立大学以外の医学・医療関係者も利用ができるようになりました.オンラインでの学会運用,学術情報の収集・電子化や医療・学術分野のための仮想専用回線や暗号技術などサービスを増やしています.本学会でも第37回学術集会から演題募集でUMINを利用しており,本年開催の第39回学術集会では演題登録がUMINを利用したインターネット登録に一本化されました.UMINは現在も文部科学省の予算で運用され,医療系の公的ネットワークとして機能しています.詳細はUMINのホームページ(http://www.umin.ac.jp/uminintoro.htm)をご参照ください.
 さて,会員制ホームページの閲覧はIDとパスワードでホームページへのアクセスを制限しますので,利用に際しては学会員をUMINに登録する必要があります.個人情報の一部をUMINに登録することになりますので,登録に際して学会員の同意を得る方法についても検討する必要があります.
 UMIN利用の利点と不安点を列挙いたします.
▲UMIN利用の利点▲
▼UMIN利用での懸念▼  若干の不安はありますが,経済的な負担がなく,学会員に対する情報提供を拡大する可能性のあるUMINの利用について,今後も広報委員会で検討し,理事会に諮って参りたいと存じます.それに先立ちまして,会員各位の忌憚無きご意見をいただきたく存じます.郵送またはFAX(03-5966-2033)にて学会事務局まで宜しくお願いいたします.
(リハニュース12号:2002年1月15日)