<医局だより>
横浜市総合リハビリテーションセンター

横浜市総合リハセンターは,JR新横浜駅より徒歩10分,サッカーW杯決勝戦が開催される横浜国際総合競技場の隣にあります.この交通至便の地に昭和62年,社会福祉法人横浜市リハ事業団を運営主体とし,障害のある乳幼児から高齢者に対して専門的かつ総合的なリハを行う目的で設置されました.現在,診療所(入院19床),身体障害者更生施設,身体障害者通所授産施設,知的障害児通園施設,肢体不自由児通園施設などを有し,また建物内に横浜市障害者更生相談所,渡り廊下で障害者スポーツ施設横浜ラポールと繋がり,総合リハセンターの名が示すとおりの構成となっています.
現在の医局メンバーは,伊藤利之センター長以下リハ科4人と,整形外科,神経小児科,児童精神科の医師6人の合計11人です.また,センター内のリハスタッフはすべての部門の合計でPT20人,OT12人,ST12人,ケースワーカー11人,臨床心理士9人,体育指導員1人などを擁しています.
横浜市総合リハセンターの特徴としては,まず地域・在宅リハが第一に挙げられます.居宅での機能訓練,家屋の改造など,実生活の場で具体的なリハを必要とする方々に対し,地域サービス部門という専門の部門とそこに所属するケースワーカー,PT,OTが医師と,時には工学技師,建築士(すべてセンター内に常勤)と共に訪問します.そして,福祉や介護保険サービスのスタッフとともに目標設定やケア計画立案を実施しています.
その他の業務としては,外来診療,更生相談所嘱託医としての補装具判定,入院・入所者への診療などがあり,リハ医にとって必要な診療のすべてがあるといっても過言ではないでしょう.現在の入院・入所者の原疾患をみましても,脳卒中・脊髄損傷・神経筋疾患・脳性麻痺・二分脊椎・脳外傷と多岐にわたり,また外来でも骨関節疾患・切断などの方も数多く来られますので,全分野をカバーしています.
当センター周辺には,前述した横浜国際総合競技場や横浜アリーナといったイベント会場ばかりでなく,新横浜ラーメン博物館や,横浜の名所旧跡など観光スポットも多数ございます.特に地域・在宅リハに興味がおありの先生方や,広くリハ対象疾患を概観したい先生方のお越しをお待ちしています.(岡田真明,高岡 徹)
横浜市総合リハビリテーションセンター/〒222-0035 神奈川県横浜市港北区鳥山町1770/Tel045-473-0666,Fax045-473-0956
(リハニュース13号:2002年4月15日)