本院は群馬県前橋市にあります。東京から新幹線または関越自動車道で1時間の距離です。開設以来62年目を迎え、ベッド数
705 床、診療科は 27 あります。リハ部は中央診療部門として、診療科より依頼を受けて治療を行っております。
スタッフは教授、講師、助手、医員の4名で、医員のポスト2のうち、1つが空席です。PTは
6名、OT 3 名、ST 1 名、NRS 1 名、事務員 1 名、教授秘書 1 名で、総合リハ施設の承認を受けております。MSWは医療福祉相談部に
1 名おります。その他に大学院生が 2 名おります。
日本リハ医学会専門医が 2 名で、さらに 1 名は認定医から専門医申請中です。日本リハ医学会の研修病院の認定を受けており、床反力計付3次元動作解析装置 (Vicon 6120)、3次元機械刺激装置、Cybex II、ワークシミュレーター (Primus) が備えられております。
昨年 1 年間のリハ依頼の診療科別内訳は、整形外科 40%、脳外科 16%、神経内科
10%、外科 11%の割合で、急性期症例を主として、骨関節疾患、脳卒中、脳腫瘍、神経筋疾患、呼吸リハ、小児疾患など多彩です。理学療法の
68%、作業療法の 65%が入院患者に対して行われました。言語療法は嚥下障害が
32%、構音障害 28%、失語 24%でした。理学療法の 47%、作業療法の 42%、言語療法は
31%が早期加算対象患者でした。
教授、講師は整形外科学出身で、他の2名は神経内科の出身です。お互いに協力し合って臨床、研究、教育を行っています。整形外科的な臨床研究は膝関節の研究、基礎研究では結合組織の張力依存性細胞膜 Ca
2+チャンネルの研究を行っています。
臨床研究については、神経内科と協力しパーキンソン病患者の歩行障害と姿勢反射障害に対するリハ効果の研究を行っています。また脊髄小脳変性症の磁気刺激療法の効果判定を、歩行解析にて行っています。
群馬大は国立大学としては5番目にリハ専任教授が認められましたが、他の 4 大学と異なり講座は認められませんでした。本学のように専任教授がつき、講座無し、診療科でなく中央診療部の形態をとる方式が今後の国立大学のリハ部運営のモデルになる可能性があります。国立大学にふさわしい良いリハシステムを構築するのが、我々に与えられた使命と考えています。多くの仲間が参入してくださることを望んでおります。
(清水 透)
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群馬大学医学部附属病院リハビリテーション部
〒371-8511 群馬県前橋市昭和町3-39-15
TEL 027-220-7111(内線8532)
FAX 027-220- 8532
URL:
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