議事録平成18年度 通常総会

平成18年度 日本リハビリテーション医学会通常総会 議事録


日 時:平成18年6月1日(木)10時00分〜11時30分

場 所:東京プリンスホテルパークタワー地下2階 コンベンションホールF 東京都港区芝公園4-8-1

出席者:会場出席者160名

委任状提出者4,812名

議長の選任

定款第28条第2項に基づき,出席正会員のうちから水落和也評議員が議長に選任された.また,副議長には小林一成正会員が選任された.

定足数の確認

議長は,出席正会員及び委任状提出者を確認し,定足数(正会員現在数の過半数4,842名以上)に達していることを確認した後,開会を宣した.

議事録署名人の選任について

議長の指名により議事録署名人に,上月正博正会員及び佐直信彦正会員が選任された.

議 題

報告事項

I.理事長報告

江藤理事長から,在任期間の平成16年度及び平成17年度における主な活動について総括して報告が行われた.

II.平成17年度各種委員会報告

江藤理事長から,平成17年度の各種委員会の活動状況について,報告が行われた.

[1] 編集委員会報告

担当理事:土肥信之

委員長:正門由久

委 員:生駒一憲,上月正博,小林一成,近藤和泉,志波直人,長岡正範,花山耕三,前島伸一郎

1.委員会の開催

本年度は年6回の委員会が開催された(うち1回は論文賞選考委員会を兼ねる).

2.活動内容

1)学会誌刊行の状況

平成17年1月から12月の間にリハビリテーション医学第42巻1号から12号の計12册が発行された.また,第42回日本リハビリテーション医学会学術集会抄録集を学術集会事務局と共同で,学会誌特別号として発行した.

2)論文投稿・審査・掲載の状況

(1)平成17年1月から12月の間の依頼原稿を除く投稿原稿は60編で,このうち15編を採用,29編を修正後再審査,11編を不採用とし,5編取り下げがあった.修正後再審査のうち11編は期限内に再投稿がなく,採用に至っていない.

(2)第42巻の掲載論文は,原著5編,短報6編,症例報告9編,総説7編の計27編であった.

(3)平成18年1月より3月31日現在で,17編の論文が投稿された.

3)電子投稿受付の試行およびその規程について

平成17年1月号に「電子投稿受付の試行にあたって」を掲載し,その後,投稿論文の多くが電子投稿であることより,投稿規定を改定した.

さらに,倫理規定を追加,改変した.

4)論文賞選考

論文賞選考内規に基づき,平成17年2月17日に論文賞選考委員会を開催し,最優秀論文賞,優秀論文賞,奨励論文賞の各賞を選定し,役員会に報告した.

5)J-STAGE参加

平成18年4月よりのJ-STAGE参加が理事会で承認され,それにむけての準備がほぼ完了した.

6)投稿の呼びかけおよび総説について

会員への投稿の呼びかけについて,第42回学術集会事務局と連絡を取り,各座長から発表演題のうち数演題をご推薦いただき,推薦された演者に投稿を呼びかける手紙などを送ることで決定した.その結果,投稿論文数が昨年より約20編増加した.

3.委員の交代

平成17年10月中西亮二委員が退任し,新たに長岡正範委員が就任した.

[2] 評価・用語委員会報告

担当理事:住田幹男

委員長:朝貝芳美

委 員:浅見豊子,小竹伴照,高橋秀寿,美津島隆,森田定雄

1.委員会の開催

本年度は委員会6回,特別用語委員会2回,用語小委員会2回を開催した.その他の活動は電子メールなどによる意見・情報交換を行った.

2.活動内容

1)2007年リハビリテーション医学用語集の改訂にむけて

用語集は書籍として販売し,A5版で約10,000語の収載を目標にする.10,000部リハ医学会で買い取り,会員に無料で配布する.ホームページ掲載は継続する方針が決まった.

関連学会,関連職種,HPでの学会員へのアンケートを実施した.

用語源として和欧22,962語,欧和21,403語を準備し,用語選定を行っている.

HP用語の一部改訂を行った.

2)評価法データベース

平成10〜12年および15,16年にリハ医学・医療における評価法の動向を知るため,関連和・洋総合誌(7雑誌)の投稿論文で用いられた各種評価法を抽出しデータベース化し,15,16年の結果を分析し学会誌に報告した.

本年度からリハHPにエビデンスレベルの分析も加えて掲載した.アップデート作業として,平成17年1月〜12月に刊行された7雑誌を対象に同様の調査を実施し,17年の結果は学会誌に報告予定.

3)8領域(疾患)に対する推奨できる評価の分析

・8つの領域に担当委員を配置し評価法データベースを活用し,エビデンスレベルとレベルの高い論文に用いられている評価を分析検討し,診療ガイドライン委員会に提言した.

1)脳卒中,その他の脳疾患(脳外傷など)2)脊髄損傷,その他の脊髄疾患(二分脊椎など)3)関節リウマチ,その他の骨関節疾患(外傷を含む)4)脳性麻痺,その他の小児疾患5)神経および筋疾患6)切断7)呼吸・循環器疾患8)その他(悪性腫瘍,末梢循環障害,熱傷など)

・担当委員が疾患別評価法使用動向について学会誌に投稿予定.

4)リハニュース「質問箱」への掲載

当委員会では,会員の方々から寄せられたリハ関連用語や評価法の質問に「質問箱」で回答している.平成17年度はNo.25に「右半球障害の症状」,「ビデオ嚥下造影」に関する解説を掲載した.「筋再教育・促通手技など」は回答予定.

5)その他

・日本整形外科学会より「日整会用語集」の改定にあたっての問い合わせ用語について委員会で検討し,特別用語委員会を編成して日本整形外科学会学術用語委員会と6月5日合同委員会を開催し,情報交換と検討を行った.

・日本医学会分科会用語委員会からのアンケートに回答し委員会に出席した.

・リハ医学会関連機器委員会,運動療法分類案の用語に関して検討し,回答した.

・リハニュース24,28号に委員会だよりを報告した.

[3] 教育委員会報告

担当理事:蜂須賀研二

委員長:出江紳一

委 員:大田哲生,岡島康友,佐伯 覚,中馬孝容,古市照人,水落和也,水間正澄,山口 淳

1.委員会の開催

本年度は5回の委員会を開催した.

2.活動内容

1)実習研修会の企画を行った.

(1)下記の3研修会の企画を行い,開催結果について審議した.

a)第6回脊損尿路管理研修会 於 労働者健康福祉機構関西労災病院受講者20名

b)第3回小児リハビリテーション実習研修会 於 愛知県青い鳥医療福祉センター受講者25名

c)第8回臨床筋電図・電気診断学入門講習会 於 慶應義塾大学受講者33名

(2)研修会運営について,企画調整費の見直し,変更を行った.

(3)平成18年度の実習研修会として,上記3研修会に加え福祉研修会の企画を行った.

(4)実習研修会ガイドラインを作成した.

2)医学生リハビリテーションセミナーについて

(1)平成17年ゴールデンウィーク中は11施設より開催の申し出があり,3施設で4名の参加があった.

夏期休み中は25施設の開催申し出があり,11施設,37名の参加があった.

(2)情報の提供は,ポスター・チラシの研修施設・医療系大学への配布,ホームページ・リハニュース・雑誌広告などにより行った.

(3)平成18年開催に向けて全研修施設に開催の協力を募り,65施設から協力の返事をもらい60カ所で開催することとなった.平成18年3,4月(春休み)にはそのうち,35施設での開催を予定している.

開催に向けてポスター,ちらしの作成,その他メディアによる広報を行った.

3)専門医・認定臨床医生涯教育研修会について

(1)各地方会から開催申請のあった地方会,生涯教育研修会の内容確認を行った.また,開催結果を各地方会に報告した.

(2)細則7号に該当する関連学会,研究会の申請2件の審査を行った.

(3)細則9号に該当する研修会,研究会等の143件の審査を行った.また申請のオンライン化,審査・審査結果通知の迅速化を開始した.

4)「指導責任者マニュアル」案を作成した.

5)「モデル・コア・カリキュラム改訂意見書」案を作成した.

6)専門医制度卒後研修カリキュラム(案)を作成した.

7)研修手帳をホームページで公開することを検討した.

[4] 認定委員会報告

担当理事:宮野佐年

委員長:長谷公隆

委 員:安保雅博,江口 清,菊地尚久,菅 俊光,羽田康司,原 寛美,吉永勝訓

1.委員会の開催

本年度は年8回の委員会を開催した.

2.活動内容

1)リハビリテーション医学会専門医制度に基づき,リハビリテーション科専門医,指導責任者,研修施設等を審査した.

(1)リハビリテーション科専門医の審査:

専門医試験を実施し,平成17年度リハビリテーション科専門医46名を認定した.

認定臨床医の専門医移行を審査した.

認定臨床医の第4回および第5回専門医移行試験を実施した.

(2)指導責任者の審査:63名を指導責任者と認定した.

(3)研修施設の審査:

平成17年度の審査により,47施設を研修施設として認定した.

年次調査を実施し,354施設を研修施設として適格であると認定した.

平成17年度までの認定延べ件数は556件,現在稼動施設は400施設である.

2)認定臨床医の審査と資格更新

(1)認定臨床医試験を実施し,34名を合格とした.

(2)平成17年度の更新者数は422名,更新保留者数は29名で,合計4117名(資格保留者除く)となった.

3)医療ならびに医学教育制度の現状に合わせて,関連委員会と調整を図りながら,専門医ならびに認定臨床医の生涯教育認定基準について見直しを行った.次年度も継続審議事項となる.

[5] 試験問題作成委員会報告

担当理事:宮野佐年

委員長:間嶋 満

委 員:川手信行,川平和美,小林一成,関 和則,高岡 徹,竹中 晋,中島英樹,藤谷順子,丸野紀子

1.委員会の開催

7回の委員会を開催した.

2.活動内容

1)平成17年度日本リハビリテーション医学会専門医試験の問題150題を作成した.

2)平成17年度日本リハビリテーション医学会専門医試験(平成18年3月3日に実施)に臨場した.

3)平成17年度日本リハビリテーション医学会専門医移行試験の問題120題を作成した.

4)平成17年度日本リハビリテーション医学会専門医移行試験(平成17年9月11日,平成18年3月26日)に臨場した.

5)平成17年度日本リハビリテーション医学会認定臨床医試験の問題100題を作成した.

6)平成17年度日本リハビリテーション医学会認定臨床医試験(平成18年3月3日に実施)に臨場した.

7)卒後教育ガイドラインに合わせて専門医認定試験の領域を再検討した.

8)過去問題1,400題の電子化を行った.

[6] 社会保険等委員会報告

担当理事:石田 暉,赤居正美,才藤栄一

委員長:田中宏太佳

委 員:赤星和人,梅津祐一,江端広樹,岡川敏郎,尾花正義,畑野栄治,園田 茂,古市照人

1.委員会の開催

本年度は7回の委員会を開催した.

2.活動内容

(1)医療保険に関する活動

ア.内保連に平成18年度診療報酬改定のための医療技術評価希望書を提出した.

イ.外保連に平成18年度診療報酬改定のための医療技術評価希望書を提出した.

ウ.厚生労働省で行われた「医科診療報酬点数表および関連通知等の項目総点検のための会議」に出席した.

エ.内保連および外保連に提出した医療技術評価希望書に対する厚生労働省担当官のヒアリングに出席した.

オ.平成18年度診療報酬改定にむけて

「リハビリテーション・消炎鎮痛処置等に係る調査」に協力し,中央社会保険医療協議会・診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会に報告した.

(2)医療保険要望項目に関連する対象疾患の患者数の推定のためにリハビリテーション科専門医が勤務する各地域の代表的な施設に,リハビリテーション医学会社会保険モニター担当専門医として依頼した.

(3)社会保険に関する関連団体との折衝

リハビリテーション病院・施設協会,理学療法士協会,作業療法士協会,言語聴覚士協会と今後の診療報酬の要望について協議した.

(4)介護保険におけるリハビリテーション実施計画書に対して,厚生労働省の担当部局に意見を述べた.

3.委員の交代について

椎野泰明,高橋紳一委員が交代した.

[7] 障害保健福祉委員会報告

担当理事:君塚 葵

委員長:小池純子

委 員:樫本 修,近藤克則,鈴木恒彦,陶山哲夫,飛松好子,柳原幸治

1.委員会の開催

本年度は計4回開催した.

2.活動内容

1)障害保険福祉施策における改革のグランドデザイン,障害者自立支援法の検討

障害者自立支援法に関する情報を収集するとともに,会員への広報活動を行った.(「リハ医に必要な情報」をまとめ,随時リハニュースに掲載した)

2)介護保険制度改革の検討

情報収集と会員向け広報を行った.(リハニュース28号に特集として掲載)

先の介護保険検討委員会の活動を引き継ぐ方向で本委員会の活動のあり方について検討した結果,前記委員会報告に沿うかたちで「介護予防に関する検討」を中心に今後の委員会活動を進めることとなった.

3)社会参加推進のための障害者スポーツのあり方

平成16年度に作成した障害者スポーツ関係団体のデータベースを学会ホームページに掲載した.広報活動としては,リハニュース26号特集記事,国際福祉機器展パネル展示に協力した.

今年度の活動計画「障害者スポーツの検討と健康管理の実態把握」に基づき,障害者スポーツ施設の利用者健康管理の現状についてのアンケートを作成し発送した.

4)地域リハビリテーション支援システムのあり方

都道府県リハビリテーション協議会や地域リハビリテーション広域支援センターの具体的活動事例の報告と検討を行った.今後,介護保険を含めて前障害保健福祉委員長を班長とする厚生労働科学研究と連携し検討を進めることとなった.

[8] 関連機器委員会

担当理事:田中信行

委員長:千田益生

委 員:沖 貞明,越智文雄,亀山順一,陳 隆明,古川 宏,渡部一郎

1.委員会の開催

本年度は4回の委員会を開催した.

2.活動内容

1)「運動療法および運動療法機器分類」を「リハビリテーション医学42(11):737-742,2005」に委員会報告として掲載した.

2)作業療法および作業療法機器分類を行い,作業療法学会および用語・評価委員会の意見を検討した.

3)広報委員会との協力により国際福祉機器展へのパネル展示を行った.

4)運動療法機器・作業療法機器の使用状況,対象疾患,効果等の実態調査を計画し,調査対象機器の選定を行った.

[9] 関連専門職委員会報告

担当理事:椿原彰夫

委員長:前田真治

委 員:高岡 徹,永田雅章,山口昌夫,渡邉 修

1.委員会の開催

本年度は年5回の委員会を開催した.

2.活動内容

1)リハビリテーション医療におけるリスクマネジメントマニュアル(案)を企画作成し,その案をリハビリテーション医学会ホームページで公開し,会員から意見を聴取した.その意見を加えて,リハビリテーション医療におけるリスクマネジメントマニュアルの冊子を近々出版する予定である.

2)第42回日本リハビリテーション医学会学術総会の特別企画リハビリテーションのリスクマネジメント(パネルディスカッション)を企画実行した.その中でマネジメントマニュアルの作成概要と経過を発表した.

3)「臨床心理業務担当者に関するアンケート」を,企画立案し調査した.

4)「リハビリテーション関連専門職種への教育に関するアンケート」を企画した.

5)第32回理学療法士・作業療法士養成施設等教員講習会の開催

厚生労働省と医療研修推進財団との共催で,東京地区と大阪地区の2ヶ所で講習会が開催され,運営に協力した.

[10] 会則検討委員会報告

担当理事:立野勝彦

委員長:佐直信彦

委 員:栢森良二,長屋正博,前野 豊,影近謙治

1.委員会の開催

17年度は4回の委員会を開催した.

2.活動内容

1)日本リハビリテーション医学会規則集の諸会則の整合性の検討

諸会則を,「定款」「(定款施行)細則」「内規」「申し合わせ」の4分類とし,「定款」を基本規則とし,定款を施行するための「細則」,それに基づいた事業・活動を実施するための「内規」,さらに,各委員会等の「申し合わせ」とした.さらに,「定款」「細則」に記載のない事項(特に専門医制度に係わる諸会則等)を「規則」に定めることとし,以下の5分類とした.なお,「要領」は使用しない.

「会則の分類と基準」

(1)定款:総則,目的,会員,役員,会議,資産及び会計等の重要な規則について定めるもので,総会の議決を要するもの.

(2)定款施行細則:定款を実施するために必要な事項について定めるもので,理事会の議を経て,評議員会および総会の議決を要するもの.

(3)規則:定款を実施するために必要な細部又は運用等の係わる具体的な事項について,理事会の議を経て,理事長が定めるもの.なお,必要に応じて評議員会及び総会に報告するもの.

(4)内規:定款施行細則,規則を実施するために必要な細部又は事務・技術的な事項並びに運用等に係わる具体的事項について,理事会の議を経て,理事長が定めるもの.

(5)申し合わせ:内規等の解釈・運用,その他一定事項について委員会等の審議機関

2)上記の基準に従って,規則集10頁から96〜13頁までの会則について見直した.今後とも残りの会則について見直し,整合性をはかる予定である.

3)新規会則,一部改正会則,削除会則について検討した.

[11] 広報委員会報告

担当理事:才藤栄一

委員長:鴨下 博

委 員:赤星和人,猪飼哲夫,大高洋平,道免和久,根本明宜,山田 深

1.委員会の開催

4回の委員会を開催した.

2.活動内容

1)広報ニュースの発行

広報ニュース第25号から第28号,臨時号の計5回発行した.

2)ホームページの維持・管理・改訂

トップページのレイアウトを変更し,全体の構成を改訂した.

一般市民向けのページを開設,内容の充実を図った.

3)一般社会,医学生,官庁その他への広報活動

第32回国際福祉機器展にリハ医学会の展示を行った.

リハ科医紹介リーフレットを作成し国際福祉機器展で配布した.

リハ科専門医一覧,福祉機器開発研究一覧を作成し国際福祉機器展で配布した.

4)学会誌など電子化への対応を編集委員会と協議しながら進めている.

[12] 国際委員会

担当理事:赤居正美

委員長:田島文博

委 員:辻 哲也,馬場 尊,島田洋一,井手 睦

1.委員会の開催

本年度は年4回の委員会を開催した.

2.活動内容

1)平成17年度海外研修助成

黒澤 一氏(東北大リハ),峠 康氏(和歌山県立医大リハ),横山通夫氏(藤田保健衛生大リハ)の3名を助成した.

2)平成17年度外国人リハ医師交流助成

Pidcock FS(Assoc Professor, Dept of PMR, Johns Hopkins Univ), Kwon HY(Assistant professor, Hong Kong Univ), Wang Q. (Assistant professor, Chintao University)の3名を助成した.

3)Corresponding Memberの認定

Dr.Lawrence R.Robinson(University of Washington)を認定した.

4)日韓合同リハビリテーションカンファレンス2006とISPRM2007に関する韓国リハビリテーション医学会の決定と今後の支援に関して

D.Chang-il Park(President, Korean Academy of Rehabilitation Medicine)と連絡を取り合い,日韓リハビリテーションカンファレンス2006がISPRM2007開催と時期が近くなることより中止となるこをリハニュースで報告した.詳細は理事会レベルの折衝となることを確認した.

5)その他

担当理事および各委員による世界各国との交流窓口開拓に努めた.また,平成19年度の神戸で行われる第44回学術集会では神戸市の支援によるアジア各国からリハ医の招待が内定されるためその招聘に協力する.

3.委員の交替

岡島康友委員長の退任にともない,6月1日より島田洋一委員と井手睦委員が任命され,委員長に田島文博が選出された.

[13] 診療ガイドライン委員会

担当理事:石神重信(常任理事)

委員長:里宇明元

委 員:佐浦隆一,園田 茂,根本明宜,正門由久,岡川敏郎,前田真治

1.委員会の開催

計8回の委員会を開催した(コア委員会1回,脳卒中治療ガイドライン策定委員会2回,安全管理・推進のためのガイドライン策定委員会1回,脳性麻痺リハビリテーションガイドライン策定委員会3回,呼吸リハビリテーションガイドライン策定委員会1回).

2.活動内容

1)脳卒中関連5学会合同の脳卒中合同ガイドライン委員会と歩調を合わせ,「脳卒中治療ガイドライン2004」の改訂作業に取り組み,リハビリテーション領域に関する改訂原案をほぼ完成させた.今後,ピアレビュー,パブリックコメントの募集等を経て出版につなげていく予定である.

2)本学会関連専門職委員会,日本理学療法士協会,日本作業療法士協会,日本言語聴覚士協会,日本リハビリテーション看護協会,日本義肢装具士協会と合同で,「リハビリテーション医療における安全管理・推進のためのガイドライン」を完成させ,パブリックコメントの募集を経て,必要な修正を行った.近々,出版される予定である.

3)日本肢体不自由児施設協会と合同で,「脳性麻痺リハビリテーションガイドライン」の策定に着手した.今後,第43回日本リハビリテーション医学会学術集会の期間中にワークショップを開催し,本格的な策定作業に入る予定である.

4)呼吸管理学会呼吸リハビリテーションガイドライン作成委員会,呼吸器学会ガイドライン施行管理委員会,理学療法士協会と合同で,「患者教育・栄養指導マニュアル」の作成作業に着手した.今後,マニュアル素案の査読作業を経て出版される予定である.

[14] 診療報酬検討委員会

担当理事及び委員長:石田 暉

委 員:安保雅博,高橋紳一,田中尚文,前野 豊

1.委員会の開催

計3回の委員会を開催した.

2.活動内容

1)厚生労働省保険局医療課の要請に基づき,施設認定の条件変更,単位数上限の改訂,早期加算の変更,疾患別重症度分類,外来リハビリテーションのあり方等幅広い議論を行い,厚生労働省担当者と意見交換を行った.

2)本医学会からの提案として,施設基準T,Uの承認条件の見直し,ADL加算の再検討,早期加算等区分の見直し,重症度分類の在り方,およびリハビリテーション集中度の高い上級の回復期リハビリテーション病棟の新設,頸髄損傷,高次脳機能障害等長期リハビリテーションを必要とする患者の回復期リハ病棟での治療期間延長等を挙げた.

審議事項

I.平成17年度事業報告及び収支決算

平成17年度事業報告について,庶務担当の伊藤常任理事から別冊資料に基づき説明が行われ,承認された.

平成17年度収支決算について,財務担当の木村常任理事から,別冊資料に基づき説明が行われ,引き続き平澤監事から,平成17年度の業務執行及び財産の状況に係る監査を実施した結果,適正に処理されていると認める旨報告が行われ,原案のとおり承認された.(表1〜6)

 

平成17年度 事業報告


(平成17年4月1日から平成18年3月31日まで)

1.会員現況

平成18年
3月31日
平成17年
3月31日
増 減
会員総数9,682名9,682名0名
医  師9,471名9,467名4名
医師以外211名215名△4名
(名誉会員含)
新入会512名
退 会512名

物故会員(敬称略)

藤田 興(ふじた こう),内藤 芳篤(ないとう よしあつ),大石 昌平(おおいし しょうへい),中川 敏之(なかがわ としゆき),吉本 恵則(よしもと しげのり),亀山 修(かめやま おさむ),坂元 藤雄(さかもと ふじお),濱野 悦朗(はまの えつろう),寺田 洋(てらだ ひろし),申 基定(しん きてい),堀川 龍一(ほりかわ りゅういち),今井 太郎(いまい たろう),玉井 達二(たまい たつじ),国定 寛之(くにさだ ひろゆき),泉田 重雄(いずみだ しげお),中村 了生(なかむら あきお),竹本 東玉(たけもと とうぎょく),明石 謙(あかし けん),野副 勝(のぞえ まさる),南 宥(みなみ ひろし),中川 武弥(なかがわ たけや),加藤 文雄(かとう ふみお),山家 宏夫(やまが ひろお),久保 俊雄(くぼ としお),大川 義照(おおかわ よしてる),木村 健一(きむら けんいち),緒方 甫(おがた はじめ),八反丸 眞人(はったんまる まさと),澁江 義朗(しぶえ よしろう)

2.役員,評議員,各種委員会委員

役 員:理事長1名,常任理事3名,理事11名,監事2名,幹事4名

評議員:197名

各種委員会委員:編集委員会9名,評価・用語委員会6名,教育委員会9名,認定委員会8名,試験問題作成委員会10名,社会保険等委員会9名,障害保健福祉委員会7名,関連機器委員会6名,関連専門職委員会5名,会則検討委員会5名,広報委員会7名,国際委員会5名

3.諸会議

1)通常総会の開催:平成17年6月16日

2)評議員会の開催:平成17年6月15日

3)理事会の開催:

第1回 平成17年5月14日

第2回 平成17年6月15日

第3回 平成17年7月23日

第4回 平成17年9月10日

第5回 平成17年11月26日

第6回 平成18年1月28日

第7回 平成18年3月11日

4)各種委員会の開催(表7)

4.地方会総会の開催

1)北海道地方会

○第11回北海道地方会

開催日:平成17年4月23日

開催場:所札幌医科大学臨床講義棟大講堂

出席者数:144名

○第12回北海道地方会

開催日:平成17年10月8日

開催場所:ムトウビル

出席者数:75名

2)東北地方会

○第18回東北地方会

開催日:平成17年11月12日

場所:秋田県総合保健センター大会議室

出席者数:総会84名,研修会65名

○第19回東北地方会

開催日:平成18年3月25日

開催場所:山形県生涯学習センター『遊学館』

出席者数:107名

3)関東地方会

○第31回関東地方会総会

開催日:平成17年9月17日

開催場所:昭和大学病院臨床講堂

出席者数:185名

○第32回関東地方会総会

開催日:平成17年12月17日

開催場所:東京慈恵会医科大学

出席者数:134名

○第33回関東地方会総会

開催日:平成18年3月4日

開催場所:東京大学医学系研究科

出席者数:159名

4)北陸地方会

○第18回北陸地方会総会

開催日:平成17年9月10日

開催場所:石川厚生年金会館(金沢市)

出席者数:39名

○第19回北陸地方会総会

開催日:平成18年3月25日

開催場所石川厚生年金会館(金沢市)

出席者数:45名

5)中部・東海地方会

○第17回中部・東海地方会総会

開催日:平成17年8月27日

開催場所:大正製薬名古屋支店

出席者数:65名

○第18回中部・東海地方会

開催日:平成18年2月4日

開催場所:大正製薬名古屋支店

出席者数:55名

6)近畿地方会

○第19回近畿地方会学術集会

開催日:平成17年9月3日(土)

開催場所:京都府立医科大学図書館ホール

出席者数:115名

○第20回近畿地方会学術集会

開催日:平成18年2月18日(土)

開催場所:神戸国際会議場3階・国際会議室

出席者数:185名

7)中国・四国地方会

○第15回中国・四国地方会総会

開催日:平成17年5月29日

開催場所:米子市 米子コンベンションセンター

出席者数:98名

○第16回中国・四国地方会総会

開催日:平成17年12月11日

開催場所:倉敷市 川崎医療福祉大学

出席者数:159名

8)九州地方会

○第18回九州地方会

開催日:平成17年9月18日

開催場所:都久志会館(福岡市)

出席者数:215名

○第19回九州地方会

開催日:平成18年2月19日

開催場所:医学部記念講堂(長崎大学医学部内)

出席者数:127名

5.辞令発送について

理事長名で辞令発送

各種委員会委員(特別委員等を含む) 105名

6.後援,協賛等依頼

1)第32回国際福祉機器展H.C.R 2005(協賛)

(財団法人保健福祉広報協会・全国社会福祉協議会)

2)ヒューマンインタフェースシンポジウム2005(協賛)

(ヒューマンインタフェース学会)

3)生体医工学シンポジウム2005(協賛)

(社団法人日本エム・イー学会)

4)リハビリテーション・ケア合同研究大会大阪2005

(後援)

(日本リハビリテーション病院・施設協会)

5)第28回総合リハビリテーション研究大会(後援)

(財団法人日本障害者リハビリテーション協会)

6)第21回日本義肢装具学会学術大会(後援)

(第21回日本義肢装具学会学術大会)

7)平成17年度運動療法機能訓練技能講習会(後援)

(社団法人全国病院理学療法協会)

8)第20回生体・生理工学シンポジウム(協賛)

(社団法人計測自動制御学会)

9)第28回てんかん基礎講座(協賛)

(社団法人日本てんかん協会)

10)第20回リハ工学カンファレンス(協賛)

(日本リハビリテーション工学協会)

11)第6回日本リハビリテーション心理研究会(後援)

(日本リハビリテーション心理研究会)

12)SIG姿勢保持講習会2005(協賛)

(日本リハビリテーション工学協会SIG「姿勢保持」)

13)ケータイ・カーナビの利用性と人間工学シンポジウム(協賛)

(日本人間工学会モバイル人間工学研究部会)

14)第32回社団法人日本てんかん協会全国大会in群馬(協賛)

(社団法人日本てんかん協会)

15)きょうされん第28回全国大会inとちぎ(後援)

(きょうされん)

16)第27回臨床歩行分析研究会定例会(後援)

(臨床歩行分析研究会定例会)

17)第55回日本理学療法学会(後援)

(社団法人全国病院理学療法協会)

18)平成17年度義肢装具等適合判定医師研修会(後援)

(国立身体障害者リハビリテーションセンター)

19)第34回日本医療福祉設備学会併設「HOSPEX Japan 2005」(協賛)

(医療・福祉施設のための設備・機器総合展)

(日本医療福祉設備協会・社団法人日本能率協会)

20)第41回日本理学療法学術大会(後援)

(社団法人日本理学療法士協会)

21)第2回ゲノム医療情報シンポジウム「OMICS医療が拓く未来2005」(協賛)

(日本医療情報学会)

22)第25回中伊豆医師卒後研修会(後援)

(社会福祉法人中伊豆共済伊豆リハビリテーションセンター)

23)第1回複合医工学シンポジウム(協賛)

(複合医工学インスティテュートICME))

24)第40回日本作業療法学会(後援)

(社団法人日本作業療法学会)

25)第2回プライマリ・ケア医のための臨床研究デザイン塾(協賛)

(NPO法人健康医療評価研究機構)

26)第27回バイオメカニズム学術講演会(協賛)

(バイオメカニズム学会)

27)第41回全国学術研修大会(後援)

(社団法人日本理学療法士協会)

7.学術集会の開催について

第42回日本リハビリテーション医学会学術集会を,平成17年6月16日,17日,18日の3日間金沢市において開催した.

会場:石川県立音楽堂,金沢全日空ホテル,ホテル日航金沢

8.会誌の発行

会誌「リハビリテーション医学」第42巻第4号〜第12号,特別号(抄録集),第43巻第1号〜第3号計13冊を発行した.

9.リハニュースの発行

年5回発行した.(平成17年4月から第25号〜第27号,臨時号,第28号まで)

10.ホームページの管理・運営

「日本リハビリテーション医学会ホームページ」を常に新しい情報を掲載し更新してきた.

体裁について見やすく,会員のページの他に市民のためのページを増設した.

11.教育及び研修

1)卒後実習研修会

・脊損尿路管理研修会

期日:平成17年8月6日〜8月7日

会場:関西労災病院

受講者数:20名

・小児のリハビリテーション(脳性麻痺を中心に)実習研修会

期日:平成17年9月29日〜10月1日

会場:愛知県青い鳥医療福祉センター

受講者数:25名

・臨床筋電図・電気診断学入門講習会

期日:平成17年10月1日〜2日

会場:慶應義塾大学新教育研究棟

受講者数:33名

2)学術集会研修会

期日:平成17年6月16日〜18日

会場:金沢市 石川県立音楽堂,金沢全日空ホテル,ホテル日航金沢

受講者数:1,113名

3)生涯教育研修会

日本リハビリテーション医学会主催

・期日:平成17年9月11日

会場:サンケイプラザ

受講者数:165名

・期日:平成18年3月26日

会場:都市センターホテル

受講者数:95名

北海道ブロック

・期日:平成17年4月23日

会場:札幌医科大学

受講者数:40名

・期日:平成17年10月8日

会場:ムトウビル

受講者数:41名

・期日:平成18年3月4日

会場:北海道大学学術交流会館

受講者数:49名

東北ブロック

・期日:平成17年11月12日

会場:秋田県総合保健センター大会議室

受講者数:63名

・期日:平成18年3月25日

会場:財団法人山形県生涯学習センター遊学館

受講者数:65名

北陸ブロック

・期日:平成17年9月10日

会場:石川厚生年金会館

受講者数:35名

・期日:平成18年3月25日

会場:石川厚生年金会館

受講者数:37名

関東ブロック

・期日:平成17年9月17日

会場:昭和大学医学部・病院

受講者数:130名

・期日:平成17年10月8日

会場:新潟大学医学部内有壬会館

受講者数:28名

・期日:平成17年12月17日

会場:東京慈恵医科大学

受講者数:124名

・期日:平成18年2月18日

会場:マーキュリーホテル

受講者数:42名

・期日:平成18年3月4日

会場:東京大学医学系研究科教育研究棟

受講者数:154名

中部・東海ブロック

・期日:平成17年7月9日

会場:長野県障害者福祉センター

受講者数:26名

・期日:平成17年8月27日

会場:大正製薬株式会社 名古屋支店

受講者数:100名

・期日:平成17年9月17日

会場:江崎ホール

受講者数:42名

・期日:平成18年2月4日

会場:大正製薬株式会社 名古屋支店

受講者数:108名

・期日:平成18年2月18日

会場:グランシップ2F映像ホール

受講者数:24名

近畿ブロック

・期日:平成17年5月21日

会場:大阪市立大学医学部学舎4階 大講義室

受講者数:76名

・期日:平成17年7月23日

会場:大阪薬業年金会館

受講者数:87名

・期日:平成17年9月3日

会場:京都府立医科大学附属図書館合同講義棟

受講者数:70名

・期日:平成17年10月1日

会場:和歌山県民文化会館

受講者数:16名

・期日:平成17年11月5日

会場:兵庫県民会館

受講者数:61名

・期日:平成17年11月13日

会場:京都府立医科大学図書館ホール

受講者数:45名

・期日:平成18年2月18日

会場:神戸国際会議場内・国際会議室

受講者数:126名

中国・四国ブロック

・期日:平成17年5月29日

会場:米子コンベンションセンター

受講者数:74名

・期日:平成17年10月1日

会場:高知城ホール

受講者数:43名

・期日:平成17年11月14日

会場:ホテルクレメント徳島

受講者数:11名

・期日:平成17年12月11日

会場:川崎医療福祉大学

受講者数:144名

・期日:平成18年1月14日

会場:ホテルサンルート高知

受講者数:46名

九州ブロック

・期日:平成17年9月18日

会場:都久志会館

受講者数:227名

・期日:平成18年2月19日

会場:長崎大学医学部記念講堂

受講者数:127名

12.専門医,認定臨床医の認定

1)平成17年度専門医認定者数169名

平成18年3月末現在1,230名

2)平成17年度認定臨床医認定者数34名

平成18年3月末現在4,117名

113.指導責任者の認定

平成17年度指導責任者認定者数63名

平成18年3月末現在735名

114.研修施設の認定

平成17年度研修施設認定数46施設

平成18年3月末現在400施設

115.移行に伴うリハビリテーション科専門医認定

2回,移行に伴う審査認定(試験審査)を行った.

116.診療報酬検討委員会

厚生労働省保険局医療課の要請に基づく,施設認定の条件変更,単位数上限の改訂,早期加算の変更,疾患別重症度分類,外来リハビリテーションのあり方等の検討

本医学会からの提案として,施設基準T,Uの承認条件の見直し,ADL加算の再検討,早期加算等区分の見直し,重症度分類の在り方,およびリハビリ集中度の高い上級の回復期リハビリ病棟の新設,頸髄損傷,高次脳機能障害等長期リハビリを必要とする患者の回復期リハビリ病棟での治療期間延長等を挙げた.

117.診療ガイドライン委員会

ガイドライン策定の基本方針

ガイドラインを策定すべき疾患・病態の検討

実務作業にあたる小委員会の設置

ガイドライン策定作業の標準化のための準備(エビデンスレベル判定基準の統一,作業用データベースの統一策定作業マニュアルの作成,講習会の計画など)を行った.

118.学術研究助成

本学会誌に掲載された論文のうち優秀な論文を表彰した.また,若手研究者への国際学術交流の一環として海外研修助成を行った.

119.医学生リハビリテーションセミナーの開催

120.市民公開講座の開催

平成17年度は,@高松市,A前橋市の各地で市民公開講座を開催し,広くリハビリテーション医学・医療の啓発に努めた.

II.平成18年度収支暫定予算

平成18年度収支暫定予算案について,財務担当の木村常任理事から説明が行われ,原案のとおり承認された.(表8)

III.平成18年度事業計画案及び収支予算

平成18年度事業計画案について,はじめに,事業方針について江藤理事長から,続いて,庶務担当の伊藤常任理事から説明が行われ,承認された.

平成18年度収支予算案について,財務担当の木村常任理事から説明が行われ,原案のとおり承認された.(表9)

平成18年度 事業計画(平成18年4月1日から平成19年3月31日まで)

【事業方針】

1.専門医制度の整備と充実

専門医会の確立と専門医学術集会の開催準備

専門医・認定臨床医更新制度の整備

専門医の資質保証の仕組みづくり

研修施設の拡充と指導責任者の役割の明確化

認定臨床医の位置づけの検討

2.卒前・卒後教育の充実

卒前教育ガイドラインの作成

卒後初期研修へのリハ医学教育の導入

会員外のリハ医療従事者への教育研修会開催

3.地方会の充実と発展

学術集会の充実と生涯教育研修会の確立

地方会連絡協議会の確立

地域医療へのリハ支援計画の作成

市民啓発事業の実施

4.調査研究事業の推進

社会貢献に向けた学術プロジェクトの検討

診療ガイドラインの作成

エビデンス構築基盤の整備

5.社会保障制度改革への対応とリハ医療の充実

関連団体との連携体制の確立

社会保険等委員会の拡充

6.国際活動の充実

アジア地域(韓国・中国・シンガポールなど)との連携と交流の促進

国際団体(ISPRM,RIなど)との関係の見直し

若手研究者の交流の促進

7.学会組織の整備と充実

中長期計画の策定

各種委員会の活性化と効率化

年次総会のあり方の検討

広報活動および会員ホームページの拡充

【事業計画】

1.学術集会の開催

第43回日本リハビリテーション医学会学術集会を,平成18年6月1日,2日,3日の3日間東京都港区東京プリンスホテルパークタワーに於いて開催する.

2.新組織・機構の運営

1)倫理委員会

倫理綱領の作成など

2)専門医会

設立総会の開催及び幹事の選考など

3)市民公開講座開催の分担など

3.地方会総会の開催

各地方会における総会の開催

4.会誌の発行

会誌「リハビリテーション医学」を年13回(第43巻第4号〜第12号,特別号,第44巻第1号〜第3号),1回9,600部発行する.

5.広報誌の発行

広報誌「日本リハビリテーション医学会ニュース」(リハニュース)を年4回(季刊)発行する.

6.ホームページの管理運営

入力情報(掲載内容)の更新及び追加などを実施する.

7.教育及び研修

1)生涯教育研修会

東京プリンスホテルパークタワー他並びに全国8ブロックにおいて,生涯教育研修会を開催する.

2)実習研修会

実習を主体とした筋電図,小児,脊髄損傷,社会福祉等の研修を開催する.

3)リハビリテーション医療従事者への教育研修会

4)医学生リハビリテーションセミナー

医学生のための春期及び夏期リハビリテーションセミナーを開催する.

8.専門医の認定

専門医(リハビリテーション科専門医)の審査認定を行う.

9.移行に伴うリハビリテーション科専門医認定

年2回,移行に伴う審査認定(試験審査)を行う.

10.認定臨床医の認定

認定臨床医の審査認定を行う.

11.指導責任者の認定

申請に基づき指導責任者の審査認定を行う.

12.研修施設の認定

申請に基づき研修施設の審査認定を行う.

13.専門医の資格更新

専門医生涯教育研修単位数の見直しを行う.

14.認定臨床医の資格更新

認定臨床医の資格更新審査を行う.

15.リハ医学啓発活動事業

1)各地方会で市民公開講座などを開催し,広くリハビリテーション医学の啓発活動を行う.

2)国際福祉機器展に参加する.

16.諸会議

1)通常総会 1回

2)評議員会 1回

3)理事会

4)各種委員会:編集委員会他12委員会

(1)編集委員会

学会誌の発行

学会誌の質の向上

論文賞選考委員会についての検討および活動

学会英文誌発行に関する継続審議

(2)評価・用語委員会

07年度版リハビリテーション用語集改訂作業

評価法データベースのアップデート

他の委員会と連携しての学会推奨評価法の提言

(3)教育委員会

卒後研修カリキュラムの運用状況の調査と見直し

実習研修会のガイドラインの再検討と共催,ならびに新規研修会の企画

医学生セミナーに関する検討

卒前教育カリキュラム並びに具体的教育方法の検討

専門医の生涯教育に関する検討と生涯教育研修会の現状調査

臨床研修(初期研修)におけるリハビリテーション医学教育の検討

(4)認定委員会

専門医並びに認定臨床医の専門医移行における資格審査及び試験

認定臨床医の資格審査及び試験

認定臨床医の資格更新の審査

指導責任者の資格審査

研修施設の資格審査

生涯教育研修会の認定

各種法規に係る事項の検討

認定臨床医制度の検討

(5)試験問題作成委員会

専門医認定,専門医移行,認定臨床医のための試験問題作成

過去に出題され,電子化された約1400題の問題内容の検討とリニュ−アル

実施した試験問題の保存

(6)社会保険等委員会

医療保険に関する業務

介護保険に関する業務

リハビリテーション診療報酬体系を検討する

業務

(7)障害保健福祉委員会

自立支援法及び(改正)介護保険に関する検討

社会参加推進のための障害者スポーツの検討

地域リハビリテーション支援システムのあり方

(8)関連機器委員会

運動療法機器利用状況のアンケート調査

作業療法機器利用状況のアンケート調査

アンケート結果の集計,統計処理とその結果の学会誌投稿

介護機器に関する検討

福祉機器についての広報活動

(9)関連専門職委員会

関連職種の教育に関する調査分析

臨床心理士に関する調査分析

PT・OT長期教員養成研修会の運営協力

(10)会則検討委員会

諸規則・内規等の検討を行う.

その他

(11)広報委員会

広報ニュースの発行

ホームページの維持・管理

国際福祉機器展への参加

企業,官庁その他への広報活動

調査等の活動

学会の電子化に向けて検討する

(12)国際委員会

本医学会会員対象の海外研修助成プログラムの実施

外国人リハ医師対象の短期交流助成プログラムの実施

アジア地域のHonorary/Corresponding Mem-berの拡充

国際共同研究の推進

国際交流に関するアンケート調査

ISPRM2007韓国開催の援助

(13)診療ガイドライン委員会

診療ガイドライン委員会において,脳卒中ガイドラインの改訂作業の継続,リハビリテーションにおける安全管理ガイドライン出版後のフィールドテスト・今後の改訂計画の検討を行う.また,脳性麻痺リハビリテーションガイドラインの策定作業,呼吸リハビリテーション患者教育・栄養指導マニュアルの作成作業を継続する.更に今後策定すべきガイドラインの検討と新たな策定委員会の立ち上げを行う.

17.学術研究助成

1)優秀論文への助成

2)若手研究者への海外研修助成

3)外国人リハ医への交流研修助成

18.国際リハビリテーション関連会議に関すること

AAPM & Rへの出席

AOSPRMアジア地域での広報活動

19.その他

1)名簿の発刊

2)各種リハビリテーション関連団体の主催する各種事業の後援,協賛等を行う.

IV.評議員の選任

江藤理事長から,評議員候補者として理事会で承認した別紙評議員候補者名簿記載の200名(再任177名,新任23名)の提案があり,原案のとおり選任された.

評議員の選考については意見が交わされ,今後,再任選考手続きや代議員制度の導入などについて検討し,再来年度には検討結果を出すこととした.

V.役員の選任について

江藤理事長から,評議員会で選出された下記の役員候補者(理事16名,監事2名)について提案があり,原案の通り選任された.

(理事) 石田 暉  伊藤利之 江藤文夫 川平和美

木村彰男  上月正博 才藤栄一 住田幹男

田島文博  立野勝彦 椿原彰夫 土肥信之

蜂須賀研二 水間正澄 吉永勝訓 里宇明元

(監事) 石神重信  平澤泰介

なお,上記18名はその就任を承諾した.

V.第46回(平成21年開催)学術集会会長の指名

江藤理事長から,第46回学術集会会長候補者として,理事会において,木村彰男会員(慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター)が推薦された旨報告があり,満場一致で承認された.

VI.会費を2年以上滞納した者の扱い

庶務担当の伊藤常任理事から,会費を2年以上滞納した者について,学術集会期間中,事務局年会費受付の近くに氏名を掲示し,その後,申し出がない者については,定款10条の規定に基づき除名とする旨の説明があり,了承された.

VII.名誉会員について

江藤理事長から,安藤彦会員並びに千野直一会員を,理事会及び評議員会で名誉会員に推薦することに決定した旨報告があり,満場一致で承認された.

VIII.その他

名誉会員証の贈呈

江藤理事長から,名誉会員になられた安藤彦氏並びに千野直一氏に対し,名誉会員証並びに盾が贈呈された.

優秀論文賞の表彰

江藤理事長から,「リハビリテーション医学」に掲載された論文の内,優秀な論文に対して賞状並びに賞金目録の贈呈が行われた.

○最優秀論文賞:荏原実千代,太田令子,伊藤孝子,北原 佶「低出生体重児における視知覚の発達特性―Frostig視知覚発達検査とWechsler系知能検査の結果から―」

○優秀論文賞:鈴木幹次郎,辻 哲也,村岡慶裕,大田哲生,正門由久,木村彰男,里宇明元「脳卒中片麻痺患者における運動イメージ時の運動誘発電位変化について」

○奨励論文賞:三石敬之,三石京子,中西亮二,山永裕明「Wallenberg症候群における食塊の輪状咽頭部優位通過側」

海外研修助成証書の贈呈

江藤理事長から,平成18年度海外研修助成について,橋本圭司,藤原俊之,松元秀次の各氏に,助成証書並びに助成金の目録が贈呈された.

以 上